【法律雑誌】法学教室2018年10月号を読みました。
2018.10.01更新
横浜〈馬車道・関内〉の弁護士木下正信です。
法学教室2018年10月号を読みました。
1特集
特集は,「再確認・行政法の基本」でした。
Ⅰ民法原理・民法規定の行政法における受容と変容
Ⅱ憲法上・行政法上の権利と,その当事者訴訟による実現
Ⅲ行政立法と,その国家賠償法上の違法性
Ⅳ行政裁量と,その司法審査のあり方
Ⅴ行政指導と,その手続的・裁判的統制
Ⅵ行政調査と,その瑕疵の効果
Ⅶ行政計画と,その処分性
2刑事政策の新動向「第7回 性犯罪」
刑事政策の新動向では,「性犯罪」がテーマとなっていました。
平成29年に刑法の改正が行われました。
①強姦罪の名称を強制性交等罪と改め,客体を女子に限定せず,かつ,肛門性交及び口腔性交についても性交等に含める
②強制性交等の法定刑の下限を従来の3年から5年に引き上げ,被害者を死傷させた場合の法定刑の下限を5年から6年に引き上げる
③18歳未満の児童に対して,監護者が性交等・わいせつな行為を行った場合を監護者性交等・わいせつ罪として新たに処罰規定を設ける
④性犯罪を非親告罪化する
⑤強制性交等の行為及び強盗行為を同一の機会に行った場合には,その先後を問わずに無期又は7年以上の懲役に処する規定を設ける 等 様々改正がなされましたが,この論文では,①及び③についての検討が行われていました。
今週も頑張っていきたいと思います!
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