横浜<馬車道・関内>の弁護士木下正信です。
法学教室2018年7月号を読みました。
今回の特集内容は,【再確認・民法の基本①】でした。
Ⅰ 動機の表示
Ⅱ 代理権授与行為
Ⅲ 177条の『第三者』
Ⅳ 物権的請求権
Ⅴ 取得時効と自主占有
Ⅵ 給付危険たる対価危険
Ⅶ 要素たる債務と付随的義務
Ⅷ 解除の効果
という8つのトピックがありました。
とりわけ,
Ⅰ動機の表示については,過去,錯誤無効の主張に関連して,動機の表示が争点となるケースを取り扱ったことがあることから,興味深く読ませていただきました。
また,Ⅲ177条の『第三者』については,いわゆる背信的悪意者排除論に関連して,最判平成10年2月13日民集52巻1号65頁や最判平成18年1月17日民集60巻1号27頁の判例の知識の整理のため,精読しました。
そして,憲法学の宍戸常寿先生が『教えるということ』というテーマで巻頭言を寄せられていました。
『個別の学生であれクラス全体であれ,既に十分勉強しているはずなのに,なお十分に体得していないという状態に対して,様々な角度から問いを投げかけたり,教科書とは違った表現をしてみたりする。失敗することも多いが,それがこれまでの学習と結びついて「わかった!」と実感することで,判例や論文を読み解くコツが摑めたり,さらに学ぶ意欲が湧いたりする――冒頭の表現で言えば,卵が孵化する瞬間は,教師冥利に尽きると思う。』と述べられていました。
私も,人に法学を教えることが好きで,これまで,「難解な法学の専門用語を使わずに,或いは,簡単な言葉で説明すること」を訓練してきました。
これからも,さらに,法律や法制度に対する理解を深め,ご依頼者様に,的確なご説明ができますよう,研鑽して参ります。
今週も,頑張っていきたいと思います!