【ご相談の内容等】
30代
女性
元交際相手に対し,妊娠中絶費用及び慰謝料を請求したい(元交際相手の住所は判明していないものの,携帯電話番号は判明している。)。
【ご依頼後の弁護士の対応】
私は,ご依頼を受けた後,弁護士会照会手続を利用することにより,携帯電話の番号から,相手男性の住所を突き止めました(弁護士会照会手続の申請から,結果が出るまで2週間~3週間程度掛かることが多いです。)。
そして,相手男性と交渉を始めましたが,相手男性は,自身の行為について認めはするものの条件面で折り合いがつかず,裁判を提起しました。
裁判例の中には,中絶に伴う女性の身体的,精神的苦痛や経済的負担は,「男性と女性が共同で行った性行為に由来し,その結果として生ずるものであるから,男性と女性とが等しくそれらによる不利益を分担すべきである」ことを前提に,男性には,女性の『不利益を軽減,解消し,あるいは分担するための行為をする法的義務を負っている』とした上で,女性から,その不利益を軽減・解消・分担するための行為をしていない男性に対する損害賠償請求を認めたものがあります(東京高等裁判所平成21年10月15日判決など)。
私も,裁判において,この裁判例などを根拠に据えた主張を展開しました。
最終的に,相手男性が,ご依頼者様に対し,妊娠中絶費用及び慰謝料の合計95万円を支払うことを内容とする判決を獲得しました。
そして,この判決に基づき,相手より金95万円全額の支払いを受けました。
【弁護士の一言】
信頼していた交際相手から妊娠を契機に冷たい態度を取られ,お辛い思いをされている方もいらっしゃると思います。
弁護士にご依頼いただいた場合には,弁護士が相手男性との交渉の矢面に立ち,また,裁判所等とのやりとりを行いますので,ご依頼者様は,精神的負担から解放されることになります。
一人で悩まず,まずはご相談ください。