【法律雑誌】法学教室2021年2月号を読みました。
2021.02.21更新
横浜<馬車道・関内>の弁護士木下正信です。
法学教室2021年2月号(有斐閣)を学習しました。
今月の特集は,◆特集1 令和元年改正から見た会社法の基本問題と◆特集2 倒産法の勘どころの2つでした。
◆特集1 令和元年改正から見た会社法の基本問題
Ⅰ 株主総会運営のデジタルトランスフォーメーション
Ⅱ 社外取締役の設置強制と役割
Ⅲ 取締役の報酬
Ⅳ 会社補償・D&O保険
Ⅴ 社債の管理
Ⅵ 株式交付
◆特集2 倒産法の勘どころ
1 倒産手続における担保権
2 否認権
3 破産債権と財団債権
4 消費者倒産――人生100年時代の生計と破産
全ての論文ともに,「かゆい」ところに配慮がされており,興味深く読み進めることができました。
とりわけ,「Ⅱ社外取締役の設置強制と役割」における,紆余曲折を経ての社外取締役の導入経緯は,法改正の際の白熱した綱引きの様子につき理解を深めることができました。
また,「1倒産手続における担保権」により,破産手続,再生手続,更生手続の制度趣旨を踏まえた相違点について理解を深めることができました。
さらに,「2 否認権」に関する論文は,債権法改正により足並みがより揃えられた詐害行為取消権の進んだ理解に有益でした。
今月も,頑張っていきます!
投稿者: