【法律雑誌】法学教室2019年9月号を読みました。
2019.08.29更新
横浜<馬車道・関内>の弁護士木下正信です。
法学教室2019年9月号(有斐閣)を読みました。
1特集
今回の特集は,【講義・行政法の重要判例】でした。
①O-157集団食中毒原因公表事件(東京高判平成15年5月21日判時1835号77頁)
②処分基準の性質と効果(最判平成23年3月3日民集69巻2号143頁)
③議会裁量と「総合考慮」審査(最判平成30年10月23日判タ1460号31頁)
④埋立免許の差止訴訟と景観利益の保護(広島地判平成21年10月1日判時2060号3頁)
⑤小田急高架化訴訟と周辺住民の原告適格(最大判平成17年2月14日民集59巻10号2645頁)
⑥国家賠償訴訟における反射的利益論,この悩ましき存在(最判平成25年3月26日裁時1576号8頁)
の近時の6つの重要判例について,リーディングケースとなる判例を踏まえた論文はどれも読みごたえがありました。
2刑法事例の歩き方――判例を地図に
刑法事例の歩き方の第5回目のテーマは,『共同正犯の基本成立要件』でした。
共同正犯については,そもそも,「正犯とは何か」「共犯の処罰根拠は何か」という根本的な問題があり,なかなか正確な理解が難しい分野ですが,今回の論文を読み,理解を深めることができました。
今回学んだ知識を,今後の業務においても,生かしていきたいと思います。令和元年8月も終わりですが,ラストスパート,頑張っていきます!
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