横浜<馬車道・関内>の弁護士木下正信です。
法学教室2020年12月号(有斐閣)を学習しました。
1 特集
今回の特集1は「 刑事公判の実務と理論」でした。
具体的には,
Ⅰ 被告人の身体拘束――勾留と保釈
Ⅱ 公判前整理手続
Ⅲ 刑事免責…井上和治
Ⅳ 概括的認定・択一的認定
Ⅴ 量刑と余罪
でした。
どの論文も,実務的な問題を扱っており,参考になりましたが,
とりわけ,平成28年刑訴法改正により導入された刑事免責制度のに関するⅢの論考は,刑事免責導入の背景や実務上発生し得る問題点に関する鋭い考察があり,勉強になりました。
2刑法事例の歩き方――判例を地図に
第19回のテーマは,文書偽造と詐欺罪における「財産上の損害」でした。
文書偽造罪や詐欺罪は,近時,重要判例が多数出ていますが,処罰範囲が拡大することについて,一定の懸念も示されているところです。
本論考を読むことで,文書偽造罪における「偽造」や詐欺罪における「財産上の損害」の解釈論について,理解を深めることができました。
今月も,頑張っていきます!