横浜〈馬車道・関内〉の弁護士木下正信です。
法学教室2019年1月号を読みました。
今回の特集記事は,「再確認・刑事訴訟法の基本」でした。
Ⅰ任意捜査の限界
Ⅱ現行犯逮捕
Ⅲ捜索差押えの対象の特定
Ⅳ訴因の特定
Ⅴ訴因変更の可否
Ⅵ証拠の関連性
Ⅶ自白の証拠能力
Ⅷ一事不再理効
の8つのテーマに分けて,論じられていました。
とりわけ,Ⅰ任意捜査の限界は,任意捜査と強制捜査の「区別」,任意捜査の「限界」に理論的に峻別した上で論じられており,知識の整理に役立ちました。
また,Ⅲ捜索差押えの対象の特定は,「なぜ令状が必要か」との原理原則に立ち返った上で,特定の基準や管理権の単一性と競合に関する問題点について論じられており,興味深く読ませていただきました。
いずれの知識も,今後,刑事事件の対応をするにあたり,捜査機関の捜査の違法性を見抜くための武器として使えそうです。
本年も,皆さまにより良いリーガルサービスが提供できますよう,日々研鑽に努めて参ります。
本年も,よろしくお願いいたします。